インプラント
怪我や虫歯で失ってしまった歯を
取り戻したい
インプラントとは歯を失ってしまった部分に人工の歯の根を埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法です。失った歯の代わりとなる義歯には、主に入歯やブリッジ、インプラントが上げられます。入れ歯やブリッジは失った部分に一時的に装着するため会話や食事の際に動くといったデメリットがあり、また装着時の違和感や、においの問題などがございます。インプラントは顎そのものに人工の歯の根を埋め込むため、上記のようなデメリットもなく、ご自身の歯と同様にお使いいただくことができます。
インプラントとは?
インプラントは歯を失った部分に人工歯根を埋め込み、そこへ人工歯を固定させる治療法です。
今まで、失った歯を補うものといえば、入れ歯やブリッジが一般的でしたが、ここ20年の間ではインプラント治療を選択する患者さんが増えています。
治療完了後はつけ外しを行うことなくご自身の歯と同様にケアが可能ですので、毎日のお手入れも簡単に行うことができます。
インプラントで口内に違和感を感じることなく生活したいという方は、まずは一度、当院までご相談ください。
ほかの治療法との比較
インプラント

ブリッジ

入れ歯

天然歯とほぼ同じくらい
天然歯の約60%
天然歯の約30~40%
顎の骨に固定されるため、ズレや違和感がほとんどない。天然の歯に近い噛み心地
入れ歯に比べてズレや違和感がなく、めったに外れない
口に合わないと歯ぐきなどの痛みや違和感、外れかけることがある
天然歯のような自然な色と透明感
保険診療の場合は銀色の歯科素材を使う
部分入れ歯は金属製の金具が目立ちやすい
顎の骨に人工歯根が固定されるため、他の歯に負担はかからない
両隣の歯を土台にするため削ることになる。噛む時の負担も増えるため、両隣の歯の寿命が短くなることもある
部分入れ歯は両隣りの歯に金具をかけるため、負担が増す
自費診療のため、ブリッジや入れ歯に比べコストがかかる
銀の歯科素材は保険診療。自費診療で自然な色合いにできる
保険診療はレジン製。素材を選ぶなら自費診療
インプラントの
メリット・デメリット
インプラントは天然歯のような噛み心地・つけ心地を得ることができるのが最大のメリットです。
顎の骨にしっかりとネジを固定しているため、ブリッジや入れ歯のように食事や会話の途中で外れてしまったり、口内に違和感を覚えることが少なく済みます。また、顎の骨に適度に力が加ることで顎の骨の退縮がおさえられます。
失った歯を補う方法として、「ブリッジ」「入れ歯」とった方法がありますが、それらの方法は健康な歯や歯肉を傷つけてしまう可能性があります。
インプラントは他の歯を傷つけることなく治療・使用できることも大きなメリットです。
しかし、インプラントはほとんどの症例が自費診療となりますので、治療費が高額になるというデメリットもあります。治療期間も比較的長期に渡るため、患者さんも大変な思いをされることもあるでしょう。
インプラント治療の流れ

カウンセリング・
検査
まず、患者さんの口腔内の検査と歯科用CT(オルソCT)での撮影をおこないます。
顎の骨量や硬度、大きさ、位置に最適な治療法を判断し、治療計画を綿密に立てていきます。ここでは患者さんのご希望・ご要望にそって、総合的に検討した治療法を提示させていただきます。
なにか疑問や不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。

一次手術
顎の骨に穴を開けてフィクスチャー(金属のネジ)を埋め込みます。
埋め込む本数や箇所によって施術時間は異なりますが、1本あたり30分~1時間程度で終了します。
治療後は日帰りでご帰宅いただける場合がほとんどです。

治癒期間
フィクスチャーと骨が完全に結合するように、3~6ヶ月程度治癒期間をおきます。この期間は仮歯で生活することも可能です。

二次手術
顎の骨に埋め込んだフィクスチャーの上部を切開し、アバットメント(人工歯を取りつける部分)を装着します。これで大きな外科手術は終了で、治癒まで1~6週間ほど待ちます。

人工歯の製作と装着
二次手術の経過を確認でき次第、人工歯の作製に進みます。患者さんの歯の形や色を再現し、他の歯と違和感のない人工歯を作製します。人工歯の装着が終わったら、インプラントの治療過程が終了となります。
治療後は定期的に医院でメンテナンスをおこないましょう。いつまでも健康的に使用できるよう当院もしっかりサポートいたします。
メンテナンスを続けましょう
インプラントを快適に使い続けていくためには、インプラント治療が終わった後も、メンテナンスを続けることが非常に大切です。
毎日しっかりとブラッシングを行い、定期的に検診を受けていただかなくては、インプラント周囲炎などのトラブルが起きやすくなってしまいます。
時間と治療費をかけて装着したインプラントを失わないためにも、毎日のお手入れと定期検査を続けていきましょう。
当院でも患者さんがインプラントをいい状態で使い続けられるように、ご一緒にサポートを続けてまいります。
骨の量に問題がある場合
インプラントを埋入する顎の骨量が少ない・薄いなどの症例は、下記の治療法からその患者さんに1番適した方法を用いてインプラントの埋入を実現させます。

上顎の骨が薄い場合、上顎の骨の上の空洞に、移植骨または骨補填材を注入して、骨の厚みを確保する治療法。

顎の骨の深さや幅などが足りない場合に、自身の骨を切り取り、患部に移植をして骨の再生を促す治療法。

顎の骨の厚みが足りない場合の治療法。骨を二分割慎重に二分割し、フィクスチャーと骨補填剤同時に埋入して固定させる方法。

上顎の骨が薄い場合、上顎の骨の上の空洞に、移植骨または骨補填材を注入して、骨の厚みを確保する治療法。

顎の骨が薄い場合に、8mm以下の短いフィクスチャーを使用する治療法。

顎の骨が薄い場合、フィクスチャーを垂直ではなく、斜めに埋入する治療法。
インプラントのクラウン
インプラントに取りつける人工歯は、「メタルボンド」と「オールセラミック」の2種類をご用意しています。

メタルボンドは金属製のクラウンにセラミックを焼き付けた物です。金属製のため強度がありますが、オールセラミックに比べると歯の部分の透明度や色調の表現にやや劣ります。また、経年により金属が溶けだし、歯ぐきの色が変色してしまう可能性が考えられます。

オールセラミックは、全てがセラミックでつくられているクラウンです。天然歯の透明感や色調を再現するのに優れ、長期間使用しても変色することもありません。しかし、強度がメタルボンドに比べるとやや劣るところがあります。
インプラントのQ&A
症例によって異なりますが、基本的には4~6ヶ月程度で完了します。顎の骨の状態や量によって治療期間が変わるため、まずはご自身の状態を検査・CT撮影で把握しましょう。おおまかな治療期間の目安については、検査結果を踏まえた上でお伝えさせていただきます。
インプラントは基本的に自費診療となります。治療する箇所や本数、使用するインプラントによって医療費は異なるため、まずはカウンセリングにてご相談いただくのがよろしいかと思います。
目安として、顎がしっかりできあがった16歳以上の方は問題なく行えます。顎の骨が完成していないお子様や妊娠中、全身疾患のある方についてはお断りさせていただく場合がございますので、該当する方はご相談ください。
特に食事制限はございません。硬いおせんべいもバリバリと噛んでいただいて結構です。インプラントなら天然歯のように噛む心地良さをまた味わうことができます。
インプラントを長持ちさせるために
事前に知っておきたい注意点とは?
インプラントは、失った歯を補うための義歯です。天然の歯と同様の見た目と機能を得られる一方で、手術を伴うため、いくつかの注意点があります。
インプラントを長期的に使用するために、あらかじめ注意点を知っておくことが大切です。
インプラント治療を受ける際に知っておくべき注意点をご掲載しますので、治療を検討される際の参考にしてください。
インプラント手術前の注意点
インプラントの手術前に、治療計画の確認や健康状態の確認を行います。ご不明な点がある場合は、治療計画についてご質問ください。
また、手術前は健康状態を整えておく必要があります。特に、喫煙やアルコールは手術に影響するため、手術前後はお控えください。
前日はよく睡眠をとり、手術の日を迎えましょう。
インプラント手術当日の注意点
インプラントの手術当日は、食事のタイミングや服装などにご注意ください。
手術の1~2時間前までに済ませてください。また、治療の後は、麻酔がきれてから食事をするようにしてください。一般的には1~3時間程度ですが、個人差がありますので歯科医師の指示に従いましょう。
アルコールやタバコに含まれる成分は、体に負担をかける原因となり、手術の成功率にも影響します。また、薬との相性もよくないため当日の飲酒はお控えください。喫煙については、手術後も継続してお控えいただきます。
締め付けの少ない、シンプルな服装がおすすめです。
麻酔の影響で帰りの運転ができなくなりますので、ご注意ください。できるだけ公共交通機関のご利用やご家族による送迎をおすすめします。
インプラント手術後の注意点
インプラント手術後は、回復期間中のケアが成功の鍵となります。手術当日は、激しい運動や入浴など、血流がよくなる行為は控え、安静にお過ごしください。
手術の翌日以降、日常生活や仕事はできますが、下記の点に注意して過ごしましょう。
術後に痛みや腫れが生じることがありますが、数日で治まる場合がほとんどです。歯科医師に指示された薬を必ず服用してください。
手術した部分を避けて歯磨きを行います。傷口に歯ブラシを当てたり、激しくうがいをしたりしないよう気を付けましょう。
治癒の状態を確認するため、定期検診を欠かさず受けてください。回復期間のケアを怠らないことは、インプラント手術を成功させる秘訣です。
インプラント体と顎の骨の結合に影響が出るため、手術後は禁煙をお願いいたします。
顎の骨の状態によってはインプラント治療に適応しないケースも
インプラントは、顎の骨に歯根の代わりを果たす部品を埋め込むため、外科手術を要する治療です。骨の量が不足していたり質が低下していたりすると、手術が難しいケースがあります。そのようなケースでは、以下の「骨補填療法」をご提案しています。
上顎の骨が不足している場合に行う骨造成治療です。
骨の幅や高さを増やす治療です。インプラントを支えるために必要な骨量を確保します。
チタンによる金属アレルギーが
ある方はご相談ください
インプラント治療で使用される素材は、私たち人間の身体にやさしくてなじみやすい性質をもつチタンが主流です。
チタンは金属アレルギーを起こしにくい素材ですが、まれに金属アレルギーを発症する方もいらっしゃいます。ご心配な方は、治療前にアレルギー検査を受けることをおすすめします。
糖尿病の方には基本的に
おすすめできません
糖尿病に罹患している場合、抵抗力の低下によりインプラント周囲炎にかかりやすくなるため、インプラント手術の成功率に影響を与える恐れがあります。
ただし、血糖値が適切にコントロールされている方であれば治療ができることもあります。詳しくは歯科医師にご相談ください。
インプラント周囲炎を予防しましょう
インプラントを長く使い続けるためには、「お口の健康を保つこと」が重要なポイントとなります。インプラント周囲炎は、歯周病と同じく症状が進行すると、インプラントを維持できなくなります。
適切なケアを怠ると、インプラント周囲炎を発症する可能性がありますので注意しましょう。
歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使用した歯磨きを行い、インプラントの周りを清潔に保ちましょう。
歯科医院での定期的なクリーニングが必要です。専門的な機器によるメンテナンスを継続しましょう。
顎の骨が痩せないように
ご注意ください
インプラントを支える骨が痩せてしまうと、インプラントの安定性が損なわれてグラついてくる可能性があります。顎の骨が痩せないようにするには、食事やガムなどをよく噛んで、骨に刺激を与えることが大切です。
また、骨や筋肉を強く保ち、免疫機能にも作用するビタミンDの摂取もおすすめします。ビタミンDはサケやマグロなどの魚、卵黄などに含まれています。
インプラント治療のご相談は
神田今川橋歯科クリニックへ
インプラントにはさまざまな注意点がありますが、慎重に治療を行い、インプラント周囲炎の予防に力を入れることで、20年以上インプラントを使い続けている方もいます。
神田今川橋歯科クリニックでは、インプラント治療の計画から手術、アフターケアまで一貫して行っています。骨の量が不足している場合でも、サイナスリフトやGBRを用いた治療を提供しておりますのでご相談ください。
参照:厚生労働省|歯科インプラント治療指針
「13.歯科インプラント治療と予知性」p13